あかねこの本棚

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友達いらない同盟 園生凪

あらすじ

こいつになら殺されても仕方がない。そう思える相手を友達と定義する主人公の新藤大輔。そんな性格も災いしてクラス内ででは友達ができず、他のクラスに中学からの友達が1人いるだけだった。そんなある日、クラスメイトの少女、澄田が声をかけてきた、曰く、友達いらない同盟を組もうということらしい。友達はいらないが、学校を休んだ時のノートを見せあったりする人が欲しいということらしい。俺はその話に乗った。そうしてその日から俺の学校生活は変わり始める。

 

 

点数  100点中80点 

 

 

 

 

感想 ※ネタバレ注意

まず初めに受けた印象は文章が綺麗だなということ。淀みなく読むことができてスッと頭に入ってくる。もし自分が小説を書くとしたらこういう文章を書きたいですね。また設定も悪くない。卑屈系主人公と言ったら「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」の比企谷八幡が有名ですが、この主人公もしっかりとキャラが生きていて良かったです。基本文句のない小説なんですけどやっぱり最後の一押しが弱い。そこさえしっかりしていれば完璧な作品でした。