スーパーカブ トネ・コーケン
あらすじ
山梨の高校に通う少女、小熊は両親も友達もおらず奨学金で一人細々と生活していた。そんなある日彼女は1台のスーパーカブに出会う。そこから始まる何気ない日常のちょっとした冒険。そんな中、突然小熊は同級生の礼子に話しかけられ—
「私もバイクで通学してるんだ。見る?」
一台のスーパーカブと生きる日常の物語。
点数 100点中85点
感想 ※ネタバレ注意
良い意味で普通の物語です。物語の起伏が小さいことが逆にいい味を出してます。女子高生とスーパーカブ。一見すると合わなさそうな2つが上手く噛み合って物語を構成しています。また一人称とも三人称とも取れる独特な文章がこの物語にすごくマッチしていてストーリーに引き込まれます。
起伏の少ないストーリーで唯一の山となる修学旅行編では小さな女の子の大きな冒険がこの文庫本サイズにぎゅっと収められていて凄く面白かったです。
既に2巻も発売されているようなので是非読みたいですね。